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親子の絆
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5.親子関係 〜乗り越えられる〜《卓球コーナー》

 5年生男児とお母さんが仲良く卓球をしております。ラリーの様子からお互いの腕前は、相当なものであることがすぐ判りました。ところがゲームの途中からお母さんの表情が次第に険しくなってきました。プロテニス界の女王さながらの形相で、相手の弱点をねらいつつ全神経を集中して球を打ち始めたのです。そばから眺めているわたしにもその真剣さがひしひしと伝わってきます。しかしどう見ても、お母さんには利がなさそうです。

 無理もありません。幼い頃「カワイカッタ」わが子の体力はすでに親を乗り越えているのです。いや身体だけではありません。教科書の理解力でもお母さんには少し無理な面も出始めています。しかし教えられない、負けることをここで非難するつもりは毛頭ございません。むしろ自立への旅立ちの証拠として、このことは拍手喝采すべきことなのです。ことわるまでもなく多くの親は子どもに乗り越えられることを待ちわびつつ、それを生きがいにしてせっせと子育てに精を出しているのです。

 ところで以前から目立ちはじめた若者の暴走ぶりは、今も天井しらずの増加を続けております。識者間では普通の少年、良い子が危険、原因不明、突発的事件などのキーワードがしばしば多用されます。しかし絶対的な決め手となる対処策は全く不明なのです。ただ個人的にはそれぞれの乳幼児期における暮らしぶりが、今あらためて再検討されるべきだと石のごとく思いこんでいる次第です。それは2歳児期までの母子一体の絶対的信頼感から、3歳児期以後の母子分離、自立への旅立ちを中心とする子ども自身の「たくましく、生きぬく力」の問題とでもいえるでしょうか。

 前述のお母さんは身体ごとの遊びを通しながら、親にとっての子どもの存在を見事に把握されようとしています。誠に結構なことですがこの背景には、幼児期からの健全な親子関係が広がっていることを忘れてはなりません。

  えひめこどもの城の奥座敷には「ふれあいの森」があります。ここの険しい坂道で、共に枯葉を踏みしめるいい汗いい顔は、2、3歳児期での親の過干渉を激しく告発しているように感じられます。こうした思いの真偽を卓球試合の母子同様に、ぜひともこの森で検証していただきたいものであります。

平成12年12月1日

 
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親子の絆
1.そったく同時
〜トコトン一緒〜
《相談コーナー》
2.親の背中
〜真の学習とは〜
《森の迷路》
3.同行共育(教育)
〜山路越え〜
《てっぺんとりで》
4.自立(自律)
〜親切、不親切〜
《ふれあいの池》
5.親子関係
乗り越えられる〜
《卓球コーナー》
6.自己教育力
〜ただひたすらに〜
《パソコンコーナー》