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思いやりの心
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2.立役者(主人公) 〜すっぽんぽんのすっ裸〜 《じゃぶじゃぶ水路》
 「じゃぶじゃぶ水路は、プールではありません」。一見、意味深長な掲示文を尻目にすっぽんぽん姿の子らの歓声が上がります。水着持参かどうかなどは無関係に、ついついそうなってしまう自然性こそがすべての子の真実の姿です。キラキラと輝く目と子供からの動きを最優先しようとする、上記「プールではない」との掲示文に見入りながら、その弾力的運用の妙に思わず拍手を送りたくなります。

 そこへ2歳くらいの男の子が家族といっしょに来ました。「うわぁ、すごい混み具合だなあ。でもいいから遊んでおいで」と両親がわが子の背中を押します。酷暑のみぎり水を得た魚とはこの子どもたちの様態を指すのでしょう。ここでは初対面の友とも百年来の知己です。みるみるうちに衣服はずぶ濡れになってしまいました。

 すると例によって例のごとく裸体美のおひろめとなります。その素直さに引かれてパパも思わず水路に入りました。しかしそのほほえましさはパパが滑って転んだ瞬間に終幕となってしまいました。帰りをどうしょう?とママのお顔が曇ります。やっぱり大人は天真爛漫(らんまん)の絵にはなりにくいようです。

 こうした様態を前にしながらふと思い浮かんだ想念に、おとなと子どもの非連続性の問題があります。すなわちそれは、「子どもは大人を小さくしたもの、大人は子どもを大きくしたものでない」ということです。すなわち両者はそれぞれの生きざまの独自性の中で懸命に生きているわけです。昔日よりの名言、子どもは遊びの天才、子どもは遊ぶことが仕事とは、そうした独自性、相違性にひたりきる生活の大切さを端的に表現していると言えるでしょう。

 遊び体験の場えひめこどもの城での暮らしの極意は、立役者(子ども)が遊びに没入し裏方(大人)の援助が1歩遅れるところにあります。そのためにもわたしたちは、子どもの行動をまず見つめる、すなわち待つことに徹するべきであります。その意味で掲示文の終末部分「決してお子さまから、目をはなさないで」は、ぴったりくっついてぴったり離れる、つかず離れずの子育ての哲理として、たいへん重い意味も持つわけであります。

平成13年8月1日
 
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思いやりの心
1.求同存意
〜最大の敵、そして味方〜
《森の広場》
2.立役者(主人公)
〜すっぽんぽんのすっ裸〜
《じゃぶじゃぶ水路》
3.人そのもの
〜おばあちゃんになりたい〜
《冒険の丘》
4.意味の共有
〜袖(そで)すり合うも〜
《多目的ホール》
5.バリアフリー
〜あたりまえのこと〜
《モノレール》
6.不易と流行
〜心を育てる〜
《パソコンコーナー》