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社会性・やる気
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6.独自性・共通性 〜オンリーワン〜《駐車場》

 開園以来4年有余。正面ゲート「ようこそ、えひめこどもの城へ」との歓迎幕横を約二百万人の人々が通ったことになります。いささか郊外の当所へは車の有無で月とスッポンの違いです。それだけに本園では五百台、動物園には約千三百台の駐車場が用意されています。満車時には大、小、色、形混合で百花繚乱(りょうらん)の景そのものです。これに微妙な車体疵(きず)を加えますと、それぞれの個性、独自性はさらに深まります。若し車のすべてが全く同じなら持ち主は愛車探しだけでもひと苦労でしょう。

 それぞれの独自性(違っていてあたりまえ)は、各車の華麗さや性能決定の重要な基準となります。しかし一方、車は美しいだけでは動きません。エンジンとハンドルは絶対的に必要です。これは共通性(よそさま並み)の問題と言えます。今後の車の機能追求は、こうした独自性と共通性の両面から厳しく続けられることでしょう。誠に結構なことです。

 ところで人間社会での価値決定は、車社会とはだいぶ異なっております。「十で神童、十五で才子、二十過ぎればタダの人」「赤信号、みんなで渡れば怖くない」などは、究極的にはタダの人やよそさま並みになることの強調に他ならないでしょう。昔日より教育界においても、こうした共通(画一)性が重視され続けてきたことはゆるぎない事実です。

 しかし近年、ノーベル賞・連続受賞の3先生がたそれぞれの「ナンバーワンよりもオンリーワン」との提言や指摘は、画一的な人間形成に対する貴重な警鐘であると言えるでしょう。まさに21世紀の教育課題の1つは、人は違っていてあたりまえとする独自性の開拓にかけられるべきであります。

 さまざまな体験学習で創造性や自主性、豊かな感性等を育むえひめこどもの城は、従前の家庭、学校、社会生活には包含しきれない学びの新領域です。それだけにここは豊かな体験学習や遊びの場の用意に徹し、あまり教え過ぎないことを使命といたします。まず子どもの動き(遊び)が一歩先行し、大人の動きが一歩遅れる遊び至上主義の社会なのです。希求される人間的独自性はまず子どものやる気に根ざした暮らしがあってこそ、はじめて具現可能となるにちがいありません。

平成15年6月1日

 
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社会性・やる気

1.場の雰囲気
〜これ以上はダメ〜
《芝生広場》

2.10年来の同士
〜相手の気持ち〜
《多目的ホール》
3.絶対評価
〜わが子とあの子〜
《あいあい児童館》
4.過保護・過干渉
〜幼児クラブ〜
《ボランティアルーム》
5.内言活動
〜ことばの裏のことば〜
《野鳥の森》
6.独自性・共通性
〜オンリーワン〜
《駐車場》