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社会性・やる気
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3.絶対評価 〜わが子とあの子〜《あいあい児童館》
 幼児クラブの2歳児さん。集いの回を重ねるごとにおしゃべりもだんだんしっかりしてきました。でも最初の出会いは今にもベソをかきそうな顔と顔でした。絶対安全基地であるママの膝にしがみついて離れられない子も多かったです。それでもそんな修羅場はほんの数回でした。子どもは遊ぶことが商売、命なのです。最初のくしゃくしゃの泣きベソは笑顔に変わり、一緒に踊り紙芝居に見入り、頭を叩き合いながら大声でお返事ができるのです。遊びの神童たちはまさに変わり身の天才でもありました。

 大人の場合こうは参りません。親御さんの多くはわが子のより多く、正しく、早くを願うあまり、できないこと(遅い、へた、注意散漫など)が気になって仕方ないのです。本クラブ活動でも通算4回目あたりからママの顔つきが変わりました。

  理由は簡単明瞭であります。「わが子とあの子」の相対的な比較だけでなく、子ども自身が出来ることにも目が向き始めたからです。そしてママがニコニコと笑うと子どもも笑い、全てに積極的になってくることが次第にわかってきたのです。このことは親は子どもを育てると共に、子どもを通して成長することを物語っています。この呼吸のような心の響き合いこそ、乳幼児期の子育ての原点となるもののすべてなのです。

 最近、教育課程審議会が指導要録や内申書の見直しとして、相対評価〔序列化〕から絶対評価〔個別化〕への視点の転換が必要であると答申いたしました。1人ひとりのできることや、その子のよさに目を向けることが大切との指摘であります。これは誠に重要なことではありますが、この理念の具体化は昔日から砂上の楼閣と同様に脆くてはかないものでありました。真の意味での人間観、遊びの価値観が構築できなかったからです。

 もとよりえひめこどもの城は、よくできるようになることを指導する教育機関ではありません。子どもとオトウチャン、オカアチャンが1つの団子になって、身体ごと活ききる遊びの場なのです。大言壮語をもてあそぶようですが、ここで思いっきり遊びに没入すること自身が、国家百年の教育大計を沈思し黙考していることになるのです。

平成13年2月1日
 
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社会性・やる気

1.場の雰囲気
〜これ以上はダメ〜
《芝生広場》

2.10年来の同士
〜相手の気持ち〜
《多目的ホール》
3.絶対評価
〜わが子とあの子〜
《あいあい児童館》
4.過保護・過干渉
〜幼児クラブ〜
《ボランティアルーム》
5.内言活動
〜ことばの裏のことば〜
《野鳥の森》
6.独自性・共通性
〜オンリーワン〜
《駐車場》