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がまんする
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5.体力診断テスト 〜運動能力こそ〜《マウンテンバイクコース》

 冒険ステーションがある半島部には、地形の変化をたくみに取り入れたマウンテンバイクコースがあります。ここでの灼熱地獄と厳冬の烈風はまた格別で、当園「チャレンジ精神道場」の1かくとしても至宝です。ここでのクラブ員(小学生)の腕前は、つまずいた時にとっさに手が出ないで頭や顔に大ケガをしてしまう、当世の子ども気質とはまるで別世界のようです。

 先般も新聞紙上で、「今のこどもたちは、親の世代にあたる30年前の子どもより体格は上回っているものの、体力は下回っている」ことが報じられました。現代における絶対多数の子どもたちは体格はよいが運動能力に劣る、おかしなからだの持ち主なのです。文部科学省はこの原因を、「子どもの外遊びやスポーツをする時間、場所、仲間が減少しているだけでなく、睡眠不足や食生活など、子どもの生活習慣の乱れも影響する」と分析しています。これはとても深刻な問題です。

 ところでマウンテンバイクと運動能力には、どんな関係があるのでしょうか。わたしはコースに誰も出ていない時刻をねらい、年寄りの冷や水さながらにペダルを踏んでみました。もちろん生涯の中での初体験です。まずお尻が痛いこととハンドル具合が気にかかりましたが、そのまま走りはじめました。ところがなかなかどうして、ここには意外に高次な運動能力が必要だったのです。次の急カーブでものの見事に転んでしまいました。

 結局のところ、わたしの走行持続力はコースの2周が精いっぱいでした。誰にも見とがめられなかったものの、数週間にわたって身体のふしぶしに痛みが残りました。

1 マウンテンバイクの練習は仲間でするのが効果的
2 転倒の痛みと共に技術は向上する
3 体格は運動能力に昇華されてこそはじめて意味を持つ。

 これらはしごく当然のことでしょうが、バイクに乗ってみてのわたし自身の体験的な自己納得でもあります。

 なお「転んだ子は泣きべそかきながら、じっと辛抱している」「その痛みを自分の痛みとしながら、友だちがいたわりのことばをかける」「子どもは子ども同士の関係の中で発達する」。こうした情景は想像しただけでも楽しいものです。しかもこの根底に横たわる『辛抱する心』『思いやりの心』の育ちは、現代の子育てや教育における最大の課題となるものです。この二つさえ何とかできれば、後は子どもの自己教育力で何とかなると、本園でのねらいもここにかけているのです。

平成16年4月1日

 
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がまんする心
1.敗者の哲学
〜負けること〜
《おもちゃの倉》
2.ああ、同胞
〜損な役〜
《映像コーナー》
3.体験・労作学習
〜雑草のごとく〜
《果実の森》
4.危険回避力
〜擦りむき傷〜
《せせらぎ》
5.体力診断テスト
〜運動能力こそ〜
《マウンテンバイクコース》
6.開園5周年
〜3つ子のたましい〜
《こどものまち》