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情緒を育てる
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3.核家族 〜ああ。異年齢交流〜《親水護岸》
 ここは標高170メートルの頂上部に位置する「てっぺんとりで」です。遠くに目を向けると、青く澄みきった瀬戸内海が望めるのも驚きです。そして手前に約50万人都市の松山市が広がります。さらなるパノラマ風景の一つとして砥部の家並みが続きます。もちろん通谷池のボート群も、その絶景の一つに挙げられるでしょう。艇数は総計で20槽ですが、それぞれの動きにはそれぞれに乗り人のご家庭が象徴されているようで、興味しんしんというところです。

 山頂からでもボートの動き具合で、漕ぎ手をおおよそ推察することが可能です。エンジン役のパパの額の汗や肩幅は、「やっぱりスゴイ」と畏敬されているでしょうか。そんな時の祖父母の多くは、親水護岸から静かに観覧されることが多いようです。孫たちとは適度な距離を保ちつつ、親たちによる父性、母性愛の発露を見つめておられるのです。これはこれで誠に結構なことであります。なぜならここでは「お手伝いはしますが、子育てはまかせましたよ」とする、冷静な役割分担が確認されているからです。

 ところで止むことを知らない少なく産んで手厚く育てる風潮は、子どもたちの生活を少数の同年齢構成・横並び一線で塗りつぶしてしまいました。同時に定員3〜4名の槽(ボート)同様の核家族形態は、一つ屋根の下から祖父母の存在とその効用価値を払しょくしてしまったのです。結果的に各家庭は、年齢差による価値観や思惑の行き違い、さまざまな精神的葛藤をもののみごとに払しょくし、外見的には順風満帆の様態のように見えます。

 だが隣は何をする人ぞとのひとりぼっち感は、子育てでの孤立感と援軍不在感を容赦ない形で突きつけております。今、少子高齢化家族が直視すべきは、成員同士での共感、安堵感なのです。そのためにも両親と祖父母間の育児コミュニケーション、年長、年少児混交の遊び、暮らしがあらためて再認識されるべきではないでしょうか。

 えひめこどもの城は、人間発達に不可欠の「異年齢交流」の機会を、どのような形で提示すべきか、あれやこれやと苦悩しつつ懸命に模索しているところです。

平成13年12月1日
 
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情緒を育てる
1.絶対的信頼感
〜アルバムの厚さ〜
《幼児コーナー》
2.母子一体
〜おむつ軍団〜
《授乳室》
3.核家族
〜ああ。異年齢交流〜
《親水護岸》
4.聴覚映像
〜聴く読書〜
《図書コーナー》
5.感受性
〜生(なま)体験こそ〜
《ふれあいトンネル》
6.知行合一
〜ウグイスの谷渡り〜
《屋外トイレ》